Coffee Column - コーヒーのはなし


◆コーヒーを淹れる水



コーヒーを淹れる 「どうも最近、水道の水がおいしくない」。そうお感じの方は多いはず。 コーヒー党の多くも、そんな水道水で湯を沸かし、コーヒーを淹れているのではないでしょうか? 

でも、コーヒーという飲み物の、成分の99パーセントは「水」。 そして微妙な味わいと香りこそが命なのですから、ここはひと工夫あってしかるべきでしょう。 おなじ条件で淹れて飲み比べたなら、まちがいなく「美味しい水」で淹れたコーヒーの方が美味しいのですから。

 水道水をそのまま使うのであれば、半日ほど汲み置きするのが効果的。 さらにそれを数分間沸騰させれば、ほとんど臭いは気にならなくなるでしょう。 浄水器を取り付けるのもひとつの方法ですね。

 市販のミネラルウォーターを用いるのもよい方法ですが、 ミネラルウォーターの中にはコーヒーを淹れるのには向かないものもあるので、ちょっと注意が必要です。 せっかくミネラルウォーターを使っても、かえってコーヒーの味を台無しにもしてしまいかねません。 白州ミネラルウォーター:尾白川

 ミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」の二種類があります。 カルシウムやマグネシウムの含有量が多いのが「硬水」、少ないのが「軟水」。 コーヒーには鉱物の含有量が少ない「軟水」のほうが無難でしょう。 「硬水」はミネラル分の補給には役立ちますが、コーヒーの微妙な風味のバランスを崩してしまうことがあるのです。

 地質の関係で国産のミネラルウォーターはほとんどが「軟水」なので、それほど気にすることはないのかも知れません。 しかし、ヨーロッパなどから輸入されているものの中には「硬水」も含まれているので、 コーヒー用に購入の際は表示をチェックしてみてください。