Coffee Column - コーヒーのはなし


◆コーヒーは胃に悪い?



 「コーヒーは胃に悪いもの」。そんな俗説が広く世間にはあります。 コーヒー党の中にさえそんなイメージをお持ちの方は少なくありません。 コーヒー特有の、あの色と苦味のせいでしょうか。

 しかし実際、コーヒーが胃によくない飲み物なのかといえば、答えは「否」。 イギリスにあるコーヒー科学情報センターも、長期にわたる研究の結果、コーヒーの飲用と「胸焼け」、 あるいは「胃潰瘍」との間に因果関係は認められなかったと報告しています。 これが科学的な事実なのです。

 そればかりではありません。近年、日本癌学会では、「毎日コーヒーを3杯以上飲む人の胃ガンになる割合は、飲まない人の半分だった」 という研究報告までされているのです。これは「コーヒーは胃に悪い」どころか、 「コーヒーに胃ガンを予防する効果が期待できる」という報告にほかなりません。 もっとはっきりしたことは、今後の研究を待たねばなりませんが、コーヒー党にとっては大きな朗報といえるでしょう。 まさに「良薬は口に苦し」です。

 また、みなさんもご存じのとおり、1杯のコーヒーは「ホッと一息入れる時間」をつくり出してくれます。 私たち現代人は、さまざまなストレスを受けながら生活していますが、ストレスは胃にダメージを与えます。 仕事で勉強で、神経を使ってピリピリ、時間に追われてイライラ・・・。 そんな時のブレイクは、胃にどんな影響を及ぼすでしょうか? そんなことは、あえて申し上げるまでもありませんね。

ホッと一息入れる時間